「うつ」が治る(「うつ」から回復する)ということはどのようなことなのでしょうか.
それは単に以前の状態の戻ることなのでしょうか.
そして現代ではなかなか回復しないうつ病が増えていることが問題とされています.
それらは決して重症のうつ病というわけではありません.
むしろ一見すると軽症ですが、慢性化してしまううつ病が増えています.
もちろんこのようなうつ病に対しても抗うつ剤が用いられていますが、その効果には限界があるようです.
この苦悩に満ちたうつ病という体験をどのように理解し、そこからの回復をどのように援助するのか、は単にマニュアル化された診断と治療では不十分です.
本書では森田療法では「うつ」をどのように理解し、その回復を援助するのか、を紹介します。
B6判 238頁
本体1,500円+税
発行所株式会社講談社
平成18年 6月15日第1刷発行