こちらでは、当研究所に頂いた質問の中の幾つかをご紹介します。
- うつ病で悩んでいます。
以前から神経質でしたが、1年ほど前にあることをきっかけに眠れなくなり、近くのクリニックを訪れました。
そこでうつ病といわれ、休職し薬物療法を受けています。睡眠は改善しましたが、将来のこと、自分の性格のことを考えると不安で悲観的となります。今の主治医は無理をしないでといわれていますが、焦るばかりです。
森田療法がうつ病にも効果があると聞きました、実際はどうなのでしょうか。 -
神経質な方が「うつ」に陥った場合は、長引いてしまいます。
そのような場合は森田療法がその回復、予防に役に立ちます。「うつ」が長引いてしまい、抗うつ剤の効果が得られない場合は、その方の完全主義的な「生き方」が問題となります。つまりこれは単に「うつ」の問題でなく、「生きることの行き詰まり」なのです。原則として薬物療法と併用しながら、完全主義的な生き方を一緒に考え、修正していくことが「うつ」の回復を助け、より自由で余裕のある生き方への転換を可能とします。それがまた「うつ」の再発を防ぐ最も重要な手段であろうと考えられます。